悠々自適

答えのでないあれこれ

青春の1ページ チーム者の夏

ガムシャラ!サマーステーション パフォーマンスバトルの予選が今日で終了しました。

 

私が応援していたチーム者は昨日の公演で負けてしまい、残念ながら17~19日に行われる決勝戦へは進むことができないまま、敗退となってしまいました。昨日の公演を実際に見て、また放送されたガムシャラ!を見て、今年のチーム者について感じたことや今の気持ちを書き留めておこうと思います。(1部のパフォーマンスにも少し触れますが、公演として2部について書きたいと思います。)

 

 

パフォーマンスバトル ファンカッション

 

15日の対戦相手、チーム覇はラストトリックで1部では5人連続エアーを決め、2部では橋本くん顕嵐くん宮近くん安井くんの順にエアーを決め、最後に残った瑞稀くんが4人を飛び越える大技を決め、両部とも新技も大成功で大盛り上がりのパフォーマンスでした。

後攻のチーム者。

1部ではいつも通りあむくんのデッキブラシ音から始まり、順調にパフォーマンスが進んでいきます。パフォーマンスを見るのは前半戦以来だったので、新技がプラスされていたり、煽りがさらに増えて声が出ていたりと細かい調整がなされていて、短期間に大きく成長していたことに驚きました。メンバー同士でアイコンタクトをとっていたり、ダブルストローク前はみんなで神宮寺くんの名前を呼んだり、お互い声をかけあったり、チーム力が上がっていることがはっきりと伝わってきました。あまり多くの回数を見ていないので思い過ごしかもしれませんが、力の入ったパフォーマンスだったように思います。緊張と気合と勝ちたい気持ちと楽しむ気持ちがどれも強かった。

 

2部では、練習密着の映像が流れている途中でいつもは出てこない5人がステージに集まり、映像と同じように円陣を組みました。その瞬間から、会場は水を打ったように静かでした。「笑顔を忘れず」と声をかけ、映像とほぼ同時に声だしをして、各自立ち位置につき、パフォーマンス開始。予選最後で、もう負けられないということもあり、これまでにない緊張感に包まれていました。

あむくんから始まり、5人が揃い、会場も見守る中、バケツパフォーマンスが成功。呼吸を忘れていた私もここで少し緊張が和らぎ、≪楽しむ≫ことを思い出しました。萩谷くんのドラムパフォーマンスは圧巻で、あむくんと元太くんも加わった3人でのセッションも息が合っていました。神宮寺くんと田島くんが加わり、テンポアップするパフォーマンス。恥ずかしいことに最後になって気づいたのですが、下手の神宮寺くんと上手の田島くんの動きが見事にシンクロしていて。音が揃っているのだから動きも揃って当然だと言われればそうなんですが、本当に、腕を振り上げる高さから角度からタイミング、すべてがぴったり揃っていて、本当に綺麗でした。

神宮寺くんのダブルストロークも、4人ががんばれー!いけー!って応援してくれて、会場もすごく沸いていて、さらにひとつになったように思います。スティックスローもみんな何としても成功させる!!!という気合がひしひしと伝わってきて、私もペンライトをぎゅっと握りしめ、ただただ成功するよう祈りました。5人の息はぴったりで、成功した瞬間は本当に感動して、本人たちも笑顔で最高にキラキラと輝いていました。最後のポーズの瞬間、神宮寺くんが持っていたスティックを後ろに投げて喜んでいる姿が今も目に焼き付いています。

 

2部、パフォーマンスを終えても興奮が抑えきれず、再びステージに登場するなり「今まで新技とか入れて失敗もしてきたんですけど、今回本当に初めてノーミスです!!!!!」と言った神宮寺くんが本当に嬉しそうで、少し脚の力が抜けました。やっと完成形を見せることができました!と、予選最後のパフォーマンスが素晴らしいものであったことを、大成功であったことを、心から喜んでいるチーム者の5人は確かに「チーム」としてステージに立っていて、5人で1つになれたんだなあと、それだけで十分ではないのかと思いました。

それでも、最高だったね!で終わるわけにもいかず、勝敗を決めなければならないのですが、ここで萩谷くんが「ねえ、(勝敗)決めなきゃダメ?」と。この言葉を何度か聞いた去年の夏を思い出しました。勝敗というのは優劣とは違うけれど、順位がつきます。去年も今年も、何度「このまま気持ちのいい状態で終わりではいけないのだろうか…」と考えたか分かりません。去年の安井くん、今年の真田くんの「中立」という立場の苦しさは経験した本人たちにしかきっと分からないけれど、仲間たちの戦いに好き好んで勝敗をつける人はいないと思いますし、ファンの声や表情がダイレクトに伝わる場なので本当にしんどい立ち位置だったと思います。勝ったチームのことも負けたチームのこともたくさん褒めてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう。

 

少し話が逸れてしまいましたが、Jr票の投票が始まります。投票中も話を振られて喋ってはいたのですが、勝敗が気になるのか、この夏を振り返っていたのか、「そうですねえ」や「色々、ほんと色々ありましたねえ」と、ふわっとした返しをしていた神宮寺くんが印象的でした。

Jrの投票が終わり、観客のdb測定では先攻のチーム覇は112db。後攻のチーム者の測定に入る前に神宮寺くんがマイクをおいて4人の前に立ち、何かを話します。4人も同じようにマイクを置き、ギュッと集まり肩を組んで地声で「お願いします!!!」と叫びます。チーム者のファンも、この本気に応えよう、応えなければ、勝たせてあげたい、と全力で声を出し、結果は115db。まだJr票が残ってはいるのですが、やったー!!と大喜びしていたのは、観客db数に強いチーム者だからこそ、最後も観客dbで勝ちたかったのかな、と思いました。

 

そして、いよいよJr票です。3db差なので、チーム者は6球入っていれば勝ちになります。1球目から2、3、4、と緊張が続き5球目。萩谷くんとアイコンタクトをとった神宮寺くんが箱に手を入れます。出てきた手にオレンジ色のボールは……握られていませんでした。メンバーもファンも相手チームだって、こんなところでふざけるわけがないのだから、冗談ではないことは分かっています。それでも信じたくなくて、信じられなくて、萩谷くんに促されて神宮寺くんはもう一度箱の中に手を入れます。…しかし、結果は同じ。5人の落ち込んだ姿、萩谷くんの「あれぇ…こんなはずじゃなかったんだけどなあ…」の言葉、元太くんの後ろ姿、あちらこちらから聞こえてくるすすり泣く声、どれもきっと忘れません。

 

その後のトークではうまく返事ができないあむくんや、萩谷くんの後ろで涙をこらえる元太くん、何も言葉を発しない神宮寺くんに胸が痛んで、ゆらゆらと視界が揺れました。

落ち込んではいるけれど、それでもいつものように明るく振る舞おうとするあむくんや萩谷くんを見て、短い期間ではあったけど、こうして支えあってきたんだなって胸がいっぱいになりました。覇のみんなも真田くんも者のことをたくさん「良かったよ」と褒めてくれて、なんてあたたかいステージなんだろうと思いました。本当に最後の対戦相手がチーム覇で良かった。

 

 

「俺今年で18になる男なんですけど、これからもこうして挑戦して男を磨いていこうと思います」と口にする神宮寺くんはとても強い。悔しくても悲しくても前を向いて、いい経験だったと言える、まだ17歳の神宮寺くんが、紛れもなく私の好きになった神宮寺くんで、好きになって良かったと心から思いました。

 

しかし、青春を歌う前「負けてしまいました。負けちゃったけど…。でも僕たち誰1人悔いは残ってないんで。みんな全力を出してやったんで、一皮むけたと思います。…たぶんこれがチーム者、ラストの曲だと思いますけど、聴いてください、青春」と涙を堪えながら話す姿は、私の知らない神宮寺くんでした。

 

去年はメンバーが涙を流す中、ぐっと涙をこらえて、メンバーや先生、スタッフさんに感謝を述べ、あとでこっそりトイレで泣いたと言っていた彼が、きっと人前で弱いところを、涙を見せたくないであろう彼が、言葉に詰まっていました。

 

…神宮寺くんが泣いている。

 

揺らめいてぼやけていた視界が一瞬クリアになり、またぼやける。

 

泣くも 笑うも どうせ最後は自分なんだ

 

わかっちゃいるけど 誰かにすがりたい

 

負けた者たちの泣き言は ひとひらの枯れ葉さ

信じるのさ 永遠と未来と明日を

 

途中で少し詰まって歌えなくなっていて、目には涙が溜まっていて、それでも溢れる瞬間は見せたくないと強がる神宮寺くんが、不器用だけどかっこよかった。

5,6回しか全員揃っての練習ができなかったと言っていたチーム者。きっと上手くいかないことも多く、もどかしい気持ちだったと思います。

夜に放送されたガムシャラを見て、みんながギリギリのところに立っていたのだと知りました。ずっと見てきたわけではないけれど、声を荒げる萩谷くんも、強く返す田島くんも初めて見ました。綺麗事でしかないかもしれないけれど、ハードルを下げて勝ちにいくことも、練習でできないことが本番でできるわけがないと変更を避けることも、どちらも間違っていなかったと思います。

 

ぶつかっても悔しくても緊張しても、彼らが挑戦するのはFuncussion。楽しんで16回のパフォーマンスを終えられたのなら、それが1番だったのかなと思います。

 

LOCK ONもSing for youも夜空ノムコウもOh Yeah!も涙を流しながら見ていました。どの歌詞を聴いてもチーム者と重ねてしまって、苦しくて悔しくて辛くて、最後だと思うと悲しくて、バカみたいに泣き続けました。

 

 でも、彼らは私たちが沈んでいることなんて望んではいませんでした。Wアンコールで、「苦しいことも…悲しいことも。全部含めて、チーム者の青春だったなって思います。」そう言ってくれた神宮寺くんやチーム者のみんなは、悔しさを滲ませながらもどこか少しすっきりとした顔をしていたように思います。覇に想いを託した者のみんなと、者の想いを背負ってくれた覇のみんな。あたたかくて思いやりに溢れた素敵な公演でした!お疲れ様でした!!素敵な青春をありがとう!!!

 

最後に。

 

最年長の萩谷くん。パフォーマンスバトル初参加で、たくさん悔しい想いをしたと思います。それでもお兄ちゃんとして、ドラム経験者として、みんなを引っ張ってくれてありがとう!いつもJr票の箱を受け取るのは萩谷くんで、1番最初に結果を知ってしまうこともあっただろうに、最後までその役を担ってくれてありがとう。メンバーみんなを気遣ってくれて、積極的にトークにも参加していて、素敵な頼れるお兄ちゃんでした!お疲れ様でした!

 

パフォーマンスバトル初参加のあむくん。未経験者で初めはできないことに気持ちも沈んでいるようでしたが、本当に未経験者とは思えないくらい息のあったパフォーマンスでした!パフォーマンスの口火を切る役目は本当にプレッシャーが強かったと思います。いつも明るく楽しそうなムードメーカーのあむくんにみんなもたくさん救われたのではないかな。高校最後の夏、この経験はあむくんにとって良いものとなったでしょうか?そうあってほしいと願っています。お疲れ様でした!

 

去年に引き続きチーム者となった田島くん。悔しさや辛さをあまり表に出さないように思いますが、きっと感じることも多かったはず。去年は何もアドバイスができなかったから…と仲間に寄り添って教えている姿がとても嬉しかったです。打楽器経験もあり、去年に引き続きファンカッションに挑戦した田島くんにしか出来ないことだったと思います。優しさや思いやりを忘れない田島くん、ありがとう。お疲れ様でした!

 

去年のブレイクダンスから大きく種目が変わってファンカッションに挑戦した元太くん。できない苛立ちやもどかしさもある中で、素直にメンバーを頼れるところが元太くんの強みじゃないかと感じました。いつも笑顔を忘れず、誰よりもパフォーマンスを楽しんでいたように思います。高校1年生の夏、素敵な思い出にさせてあげられなくて申し訳ない気持ちでいっぱいですが、この夏で何か得たものがあればいいなあ。お疲れ様でした!

 

そして去年に引き続きチーム者を率いた神宮寺くん。全員がリーダーの気持ちで、と今年はリーダーを立てずにきましたが、各方面でコメントを求められたり、場を盛り上げたり、真ん中に立っていたのはやっぱり神宮寺くんだったと思います。本当に毎日忙しい中、よく頑張った!ソロパートを与えられたときの焦った様子も珍しいなと思いましたが、ステージ上ではそんな姿は見せず、いつも堂々としていて素敵でした。盲目だと言われるかもしれませんが、前向きにひたむきに頑張る姿勢は誰にも負けないと思っています。素敵な夏、青春をありがとう。お疲れ様でした!

 

あのラストパフォーマンスが映像として残れば、嬉しいなあ